Wednesday, January 29, 2020

米、政策金利据え置き FOMC「世界動向を注視」 - 日本経済新聞

【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)は29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の現状維持を決めた。会合後に公表した声明文では「米経済は緩やかに拡大している」と主張。先行きの金融政策も「景気や海外の動向を引き続き注視する」とするにとどめ、当面は利上げや利下げを見送って、政策金利を据え置く考えをにじませた。

FRB本部(ワシントン)=ロイター

FRB本部(ワシントン)=ロイター

29日の会合では、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を、年1.50~1.75%で維持すると決めた。政策金利の据え置きは2019年12月に次いで2会合連続だ。

米経済は景気拡大局面が過去最長の11年目に突入した。19年7月以降は貿易戦争で企業心理が弱含んだため「保険としての利下げ」(パウエル議長)に踏み切ったが、FRBは3回の金融緩和で景気失速のリスクも遠のいたと判断。米中の貿易戦争も事実上の休戦となり、米金融政策は様子見に入った。

会合後に公表した声明文では「雇用の拡大は底堅く、家計支出も緩やかに増加している」と指摘し、米景気の現状に一定の自信をのぞかせた。ただ、企業心理の持ち直しは遅れており「設備投資や輸出は弱含んだままだ」と警戒感を残した。

金融政策については「現状のスタンスが適切だ」とした上で「抑制されたインフレ圧力や海外の動向を含め、景気の先行きを引き続き注視する」と表記した。利下げや利上げを示唆する文言はなく、当面は政策金利を据え置く考えをにじませたものだ。FOMCは前回の会合で先行きの政策シナリオを公表し、20年中は利下げも利上げも見送る方針を示唆している。

もっとも、11月の選挙での再選を最優先するトランプ大統領はFOMC初日の28日に「さらなる追加利下げが必要だ」と表明するなど、FRBに執拗な圧力をかけている。世界景気を取り巻く環境も新型肺炎の拡大などで再び揺らいでおり、通貨当局の不安は拭えていない。

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