新型コロナウイルスの感染が広がり、投資家が慎重な姿勢を強めた。株式などリスク資産が売られ、資金の逃避先となる債券は上昇。TOPIX(東証株価指数)と日経平均株価の下落率は一時4%を超え、長期金利はマイナス圏に沈んだ。東京都で感染者数の増加傾向が強まり、政府が緊急事態宣言に踏み切るリスクが意識された。外国為替市場でドル・円相場は一時107円台前半までドル安・円高が進んだ。
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〈きょうのポイント〉
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午後の日本株は下げ渋った。受け渡し日が新年度に入り配当の再投資を意識した買いが支えになった。ただ、株価指数が切り返す力はなかった。明治安田アセットマネジメントの杉山修司チーフストラテジストは感染拡大が続いているため、まだ株式相場は底値に到達していないと指摘。「円高に伴ってグローバル投資家がポートフォリオの日本株配分比率を調整する機械的な売りオペレーションも入っている」と分析した。
市場では国内感染の拡大に敏感だ。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは、日本の緊急事態宣言も投資家は意識し下値のリスクはくすぶっていると話す。東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、東京都でも「新規感染者数が日々100人を上回れば外出禁止令が発動され、もう一段の景気悪化を株価が織り込む恐れがある」とみる。
外国為替市場の円は主要16通貨に対して全面高。株・原油安を伴うリスク回避の動きが円相場の支えとなった。ただ、今月18日以来のドル安・円高水準を付けた後のドル・円相場は、アジア時間取引の米株先物の上昇などに反応して午後の取引後半にかけて60銭以上戻した。
ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストは、コロナウイルスに関してネガティブな報道には弱めに反応する一方、ポジティブなニュースに対しては継続的な反応を示せないだろうと話した。
国内債券相場は上昇。長期国債先物6月物の終値は前週末比39銭高の152円73銭。リスク回避の買い圧力が強まり、午前には152円96銭まで上昇する場面があったが、その後は高値警戒感や年度末を控えた売りで上げ幅を縮めた。長期金利はマイナス0.005%と前週末終値を1ベーシスポイント(bp)下回り、17日以来のマイナス圏で開始し、その後はゼロ%での推移が続いている。
パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、債券相場について「米長期金利の低下で買い戻しが入ったが、10年債、20年債には期末前の戻り売りも出ている」と説明した。その上で、「期初は例年なら益出しの売りが出るが、銀行は保有株式の減損リスクへの対応や融資部門への側面支援のため新たな利益の源泉が必要なので売りっぱなしではないだろう」と述べた。
(最新の値動きなどを加え更新します)
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March 30, 2020 at 05:54AM
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緊急事態宣言のリスク意識-株売り・円買い、長期金利は低下 - ブルームバーグ
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