[2日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバル・レーティングは2日、米国の格付けを「AAプラス/A─1プラス」に据え置き、見通しは「安定的」とした。
ただ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による「経済的ショック」を受け、米政府の債務と財政赤字は今年、拡大する可能性が高いとした。
新型ウイルスの感染拡大を防ぐため多くの州が外出自粛などの措置をとり、米経済活動の大部分が停止する中、米議会は前週、2兆ドルを超える規模の経済対策を可決した。
S&Pは、2020年の米経済が約1.3%のマイナス成長になると予想。21年はプラス3.2%、22年はプラス2.5%に回復するとの見通しを示した。
財政状況については、20年に財政赤字と公的債務が「急速に」拡大した後、来年以降の景気回復によって一定の改善が見込まれるとした。
格付け会社フィッチ・レーティングスも前週、米国の格付けを「AAA」に据え置いた。ただ、新型ウイルスの影響で経済に大きな打撃が生じる以前から米国の債務や財政赤字は拡大傾向にあったとし、信用力が低下しつつあると警告した。[nL4N2BJ5E6]
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米格付け「AA+」に据え置き、債務・財政赤字拡大へ=S&P - ロイター
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