Sunday, May 31, 2020

【データで読む】幸せの国コスタリカ、迫られる財政再建 - SankeiBiz

 2020年の国連世界幸福度報告によれば、コスタリカの幸福度は中南米地域で1位、世界154カ国中15位と、欧米の先進国と並ぶ上位にランクインし、「幸せの国」とも呼ばれる。

 高い幸福度を支えるのが、優れた教育・社会保障制度である。政府は1948年に軍隊を解体すると、それまで軍事関連支出に充てられていた予算を教育、医療などに振り分けた。憲法で国内総生産(GDP)の8%を教育に充てると規定しており、他の中南米諸国に比べて教育支出の割合が高いほか、国民皆保険制度により医療へのアクセスも容易であり、平均寿命も他の中南米諸国を大幅に上回っている。

 一方で、こうした手厚い教育・社会保障への支出が財政の悪化を招いている。リーマン・ショック後の景気悪化に加え、ニカラグアからの不法移民の増加などで貧困層が拡大していることもあり、財政収支は悪化が続き、公的債務残高が増加している。

 2018年12月に財政改革法を施行し、年間予算の増加率に上限を定めて、公務員改革などによる歳出抑制や税制改革などを進めた。しかし、反対する公務員がストライキを起こすなど改革は難航しており、20年は更なる財政赤字の拡大が見込まれている。

 コスタリカ国債の格付けは、以前から投資不適格水準にある上、主要格付会社は信用リスクが高まっているとみている。積極的な教育・社会保障支出が高い幸福度を支えてきたが、財政再建を迫られる中、今後、こうした支出への見直しが避けられそうもない。(編集協力=日本政策投資銀行)

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