Tuesday, June 30, 2020

新型コロナ:南ア1~3月期マイナス2%成長 財政赤字急拡大 - 日本経済新聞

【イスタンブール=木寺もも子】南アフリカ政府統計局は6月30日、2020年1~3月期の国内総生産(GDP)の実質伸び率が前期比年率でマイナス2%だったと発表した。マイナス成長は3四半期連続。4月以降も経済環境はさらに悪化する見通しで、財政赤字の拡大が続く。

新型コロナウイルスの治療施設を視察するラマポーザ大統領(6月24日、ヨハネスブルク)=ロイター

新型コロナウイルスの治療施設を視察するラマポーザ大統領(6月24日、ヨハネスブルク)=ロイター

南アは19年末から景気後退入りしており、鉱業(マイナス21%)、製造業(同9%)の落ち込みが目立った。財務省は6月24日、20年通期の成長率が過去約90年で最悪のマイナス7.2%になるとの予測を公表した。

南アの感染者は累計で14万人超で、28日の新規感染者は過去最悪の7210人になるなど、冬を迎えて急増しており、収束が見えない。

政府は20年度(20年4月~21年3月)の財政赤字をGDP比で16%と想定する。新型コロナの感染拡大前に想定していた7%から倍増した。税収の落ち込みに加え、4月に発表した総額5000億ランド(約3兆円)の経済対策を打ち出したことが主な要因だ。

20年度の政府債務の見通しも対GDPで64%から84%に引き上げた。南アの政府債務はコロナ禍前から市場の懸念材料だ。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは3月、南アの外貨建て長期債を投資不適格級に格下げしていた。

ムボウェニ財務相は6月24日に「破綻の道への扉は大きく開いている」として歳出削減の必要性を訴えた。国際通貨基金(IMF)などから70億ドル(約7500億円)の支援を受けるべく交渉中だとも明らかにした。

南アは09~18年のズマ前政権下で国営企業に汚職や放漫経営がはびこり、発電所など基礎的なインフラの劣化や巨額の債務が経済の足を引っ張っている。ラマポーザ大統領が掲げる分社化や民間事業者の参入拡大などの改革は労働組合や与党内のズマ派の抵抗にあい、改革の成果が出ていない。

1~3月の失業率は19年10~12月から1ポイント悪化し、過去最悪の30%に達した。特に15~24歳の若年層は59%に上る。4月以降も悪化しているとみられる。財政を持続させるためには歳出の削減が欠かせない一方で経済的な困難に対する国民の不満は高まっており、苦しい政権運営を迫られる。

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