東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円台後半に上昇。前日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容を受けて、株価と米金利が上昇しており、ドル買いが優勢になっている。円は主要通貨に対して全面安。
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市場関係者の見方
マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリスト
- パウエル議長の発言内容は想定の範囲内で相場に織り込み済みだったので、円に対して噂で売ったドルを買い戻す動きが広がっている。ただ、実需筋からのドル売りもみられ、週末でもあり、上値をどんどん買い上げていく状況ではない
- 超緩和策の長期化観測で米経済の回復期待は高まりやすく、株高・債券安のリスクオンは今後も続くとみられ、ドル・円は堅調地合いだろう。もっとも、107円を超えていくためには、米中関係などでもう一つ大きな材料が欲しい
三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役
- パウエル議長がインフレの一時的なオーバーシュート容認を示唆したことを受けてドルが一瞬売られた後に上昇したのは、すでに相場に織り込んでいたのと追加的な緩和拡大の余地がはく落したこと、米金利の上昇が背景
- 9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)ではフォワードガイダンスの強化などがあるかもしれないが、さらに環境を変化させるのではなく、微調整にとどまるのではないか
- 安倍晋三首相の健康問題については、周辺から任期を全うするだろうとの発言が出ており、続投するのが基本的な流れだろう
背景
- パウエルFRB議長、期間平均で2%と、より柔軟にインフレ対応-オーバーシュートを容認
- 日経平均株価は前日比83円高で午前の取引を終了。アジア株も高い
- 米10年物国債利回りは28日の時間外取引で一時0.78%台と、6月以来の高水準
- 安倍首相は任期全うへ、体調は「変わらない」-菅官房長官インタビュー
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August 28, 2020 at 10:31AM
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ドルが106円後半に上昇、株高・米金利上昇でドル買い優勢 - ブルームバーグ
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