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ペロシ米下院議長は29日、大統領選挙前に経済対策で超党派合意をまとめるためムニューシン米財務長官との協議を継続しながらも、民主党独自案の採決に一段と近づいた。
ペロシ議長は28日に公表した２兆2000億ドル（約233兆円）規模の経済対策案への「力強い支持」を下院民主党議員に要請。同案をホワイトハウスや上院共和党との交渉行き詰まりの「打開策」と位置付けている。
トランプ政権と議会民主党との交渉は重要な岐路に差し掛かっている。ペロシ議長がホワイトハウスと合意して大統領選前の経済対策成立に道を開くか、それとも下院民主党が２兆2000億ドル規模の独自案の採決に踏み切るかのどちらかだ。
ペロシ米下院議長
写真家：Stefani Reynolds / Bloomberg
ペロシ米下院議長の報道官によると、議長とムニューシン財務長官は29日、民主党の最新の経済対策案について50分間協議。30日に再び話し合う予定だ。
民主党は30日ないし10月１日に採決を予定する可能性はあるが、時期はペロシ議長とムニューシン長官との協議の結果に左右される。下院共和党指導部は既に同案を拒否している。
民主党の経済対策案公表で同党の法案の内容はより明確になったものの、規模は共和党が求めている水準には程遠い。トランプ大統領は１兆5000億ドル規模までは支持できると示唆したが、上院共和党は今月、6500億ドル規模に縮小した経済対策案を提出した。
両党関係者はこうした隔たりを埋められるかどうかについて非公式に疑念を表明している。合意に対する悲観的見方が一因となって、米国株は29日に下落した。民間のエコノミストは大統領選前の合意はないという見方に一段と傾いており、ＪＰモルガン・チェースとゴールドマン・サックス・グループは最近、10－12月（第４四半期）の成長見通しを引き下げた。
ＪＰモルガンも米成長予想引き下げ－追加対策なくゴールドマンに続き
下院民主党は近いうちの合意が見込めない場合、独自案の採決を今週目指すと表明している。採決を行うことにより、11月３日の議会選挙に向け自党候補がコロナ禍に対応した実績をアピールできるためだ。
原題： Pelosi Moves House Toward Stimulus Vote as Stalemate Persists (抜粋)
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September 30, 2020 at 03:51AM
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米下院議長、民主党独自の経済策案採決に向け前進－政権とも協議継続 - ブルームバーグ
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