米連邦準備制度理事会(FRB)が2日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、米経済は過去2カ月に回復ペースが幾分か加速し、企業が人手不足とコスト上昇に取り組む中で物価圧力が高まった。
ベージュブックでは「米経済は4月初旬から5月下旬にかけて緩やかなペースで拡大し、前回報告よりも幾らか速いペースになった」と記述。「全体的な物価圧力は前回報告からさらに強まった。販売価格は緩やかに上昇したが、仕入れコストはもっと明白に上昇した」とされた。
今回の報告は12地区連銀が5月25日以前に集めた情報を基に、クリーブランド連銀がまとめた。
「暑い夏」に
グラント・ソーントンのチーフエコノミスト、ダイアン・スウォンク氏はベージュブックについて、全てにおいて需要が引き続き供給よりも速いペースで改善していることを示しており、物価にそれが表れているとツイート。「物価と賃金という面で暑い夏になりそうだ。不足が第4四半期まで続くかどうかが正念場だ」と指摘した。
新型コロナウイルスワクチンの接種加速で見通しが明るくなる中、米金融当局はどの程度迅速に金融緩和策を縮小するかを検討している。連邦公開市場委員会(FOMC)は今月15-16日の定例会合後に、金利や成長率、失業率、インフレについて最新の四半期予測を公表する。
ベージュブックによると、需要の高まりを受けて仕入れコストの上昇を顧客に転嫁できる企業もあった。「今後について、企業はこの先数カ月、コスト上昇と価格引き上げを予想している」という。
クラリダFRB副議長ら一部の当局者は債券購入プログラム縮小の適切な時期について、今後のFOMC会合で協議し始めることが可能だとの見解を示している。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は2日、「少なくとも テーパリング(段階的縮小)の議論を考えてみる時期だろう」と述べた。
供給障害
ベージュブックは仕入価格の高騰やサプライチェーンの障害、労働者不足で苦慮している企業の例を指摘。例えば、セントルイスでは外食団体が100を超えるポストを埋めるために就職説明会を開催したが、参加者は十数人にとどまったという。
ワクチン接種者の旅行需要が強まり、娯楽・ホスピタリティー産業は事業活動が活発になったと報告。ニューヨークでは新型コロナが流行し始めて以来、ホテルの客室稼働率が初めて50%を突破し、宿泊料金が上昇。美術館やレストランでも回復が見られた。
FOMCは月1200億ドルの資産購入ペースについて、目標である最大限の雇用と物価安定に向けて「一段と顕著な進展」があるまで維持すると 表明している。
原題: Fed’s Beige Book Reports Pickup in Recovery, Price Pressures (2)(抜粋)
(報告の内容を追加し、更新します)
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June 03, 2021 at 01:26AM
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米地区連銀経済報告:経済成長は幾分か加速、物価圧力高まる - ブルームバーグ
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