日銀が1日発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はマイナス8になった。7年ぶりにマイナスに転落し、悪化幅も7年3カ月ぶりの大きさだ。2019年12月の前回調査はゼロで、8ポイント悪化した。非製造業の景況感も急速に落ち込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞が影を落としている。
業況判断DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた値。大企業製造業がマイナスになったのは日銀が大規模な金融緩和を始める前の13年3月調査(マイナス8)以来だ。
悪化は5四半期連続になる。もともと米中貿易摩擦や大型台風の影響で悪化が続いていたが、新型コロナの問題でさらに落ち込んだ。悪化幅は12年12月調査(9ポイント)以来の大きさになった。
これまで比較的堅調だったサービス業の景況感も急速に落ち込んだ。大企業非製造業の業況判断DIは8と前回から12ポイント悪化した。3四半期連続で下がり、悪化幅はリーマン・ショック後の09年3月調査(22ポイント)以来11年ぶりの大きさだった。
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April 01, 2020 at 06:52AM
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景況感7年ぶりマイナス 短観、大企業製造業マイナス8 - 日本経済新聞
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