債券相場は上昇が予想されている。前日の米国市場で新型コロナウイルスの感染拡大による景気後退を懸念して株価が下落し、長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買いが先行する見通し。日本銀行がこの日に実施する中期ゾーンの国債買い入れオペも相場を支えるとみられ、月間の実施回数増加による通知額の変更も注目される。
長期国債先物(6月物) | 152円60銭台半ば~153円00銭付近か(前日は152円57銭) |
新発10年物国債(357回債)利回り |
マイナス0.015%~プラス0.005%程度か (前日はプラス0.01%) |
先物夜間取引で6月物は、日銀オペ運営方針の発表を受けて上昇し、その後も米長期金利が低下する中で買いが優勢となり、結局は日中取引終値比33銭高の152円90銭で引けた。
市場関係者の見方
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジスト
- 米10年国債利回りの低下など他市場は追い風、今日の相場は上伸と予想
- 今月の日銀の買い入れ方針は中短期ゾーンに優しい内容だった
- 新年度入りで市場参加者のリスクテイクは多少回復するだろうが、さまざまな不透明要因は多く、基本的には慎重ムードが続くだろう
- 先物中心限月の予想レンジは152円66銭~153円01銭
日銀オペ
- 対象は残存期間3年超5年以下、前回の買い入れ額は3400億円
- 4月のオペ方針は中期債の買い入れ回数が 大幅増加
- SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト
- 買い入れ回数の増加はボラティリティーを低下させるのが目的で、市場に安心感を与えることで一定の効果はある
- 備考:日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)
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April 01, 2020 at 05:25AM
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債券上昇か、米長期金利低下で買い先行ー回数増加の中期債オペも支え - ブルームバーグ
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