米国の経済活動再開は新たな感染拡大への不安と経済崩壊の懸念がせめぎ合う中、緊張をはらんだものになると考えられていた。ここにきて、白人警官による黒人暴行死をきっかけに、ニューヨークやシカゴ、ロサンゼルスなど全米各地の都市で抗議活動が拡大し、感染と経済の両方が悪化する恐れがでてきた。
ミネソタ州ミネアポリスで黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官に首を膝で8分間以上押さえつけられたことが原因で死亡した後、数十の都市で抗議デモが発生した。一部参加者は、ビバリーヒルズのロデオドライブやシカゴのステートストリートの商店街で店舗に侵入するなど暴徒化し、パトカーや公共施設に放火した。
平和的な抗議活動もある中でのこうした混乱は、新型コロナウイルス感染拡大を受けた経済活動休止からの再開に苦慮する中で発生した。コロナ感染死者数は米国で10万4000人余りに上り、前例のない政府介入が企業活動や日常生活に多大な混乱を招いた。その後の全米各地の社会不安の情景は、S&P500種株価指数が5月に2カ月連続で上昇した株式市場の楽観論とは対照的だ。
ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は、「仕事に戻れなかったり、早期に仕事を取り戻せなかったりするかもしれないと人々は認識しつつあると思う。これが人種間の緊張と結びつき、状況を大いに悪化させている」と指摘。20%の失業率や5000万人が失業や賃金カット、労働時間短縮に見舞われている状況に言及し、「米国の絶望の深さを浮き彫りにしている」と語った。
車の放火や商店の略奪、警棒を振り回す警官による暴力的な逮捕のシーンが繰り広げられる中、 アマゾン・ドット・コムはシカゴやロサンゼルスなどの少数の都市で配送縮小などの対応を取った。ミネアポリス本社周辺の32店舗を閉鎖していたディスカウントストアのターゲットは、全米でより多くの店舗を一時的に休業すると発表した。
アマゾンは配送縮小、アップルは一部休業継続-黒人暴行死でデモ拡大
こうした社会不安は、各地の経済活動再開計画に疑問を投げかけている。6月3日に再開を予定するシカゴ市のライトフット市長は午後9時から午前6時まで外出禁止令を発令。市中心部へのアクセスをそこで働く人や住人に限定した。市長の要請に基づき、イリノイ州のプリツカー知事は同市に州兵375人を派遣する。同市長は暴動を踏まえ、3日の経済活動の部分的再開計画の延期を検討することを余儀なくされたと述べた。
原題:
Protests Hammer U.S. Cities Struggling to Recover After Lockdown(抜粋)
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June 01, 2020 at 06:12AM
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全米各地に抗議デモ拡大、ロックダウンから経済再開目指す都市を直撃 - ブルームバーグ
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